No.105-永住者のみなし再入国による日本からの出国と永住者としての地位の消滅


 

Q 私は永住者の資格で日本に在留する外国人ですが、この度、みなし再入国の制度を利用して、長期間日本を離れようと考えております。何か注意点はありますか?

 

 


 

A

<永住者のみなし再入国許可>

⇒ みなし再入国許可は、出国の日から1年以内に再入国する場合に、原則として通常の再入国許可の取得を不要とする制度であり、出入国に関して、外国人の利便性向上に資するものといえます。 このみなし再入国許可の対象者として、在留資格をもって在留する外国人で有効な旅券を所持している者のうち、「3月」以下の在留期間を決定された者及び「短期滞在」の在留資格をもって在留する者以外の者が挙げられ、永住者もこのみなし再入国許可を利用して出国することができます。

 

 

<永住者がみなし再入国許可を利用する場合に陥りやすいと考えられる点>

⇒ 永住者は、在留期限を気にすることなく日本に在留することができ、他の在留資格と異なり有利な地位にありますが、そのような永住者であっても、「みなし再入国許可」で出国した場合において、1年以内に再入国できなかったときは、永住者としての地位を失うことになります

 

この点において、みなし再入国許可で出国したならば、永住者と他のビザにおいて違いはなく、たとえ永住者であっても、1年以内に日本に戻ってくる必要があります。

 

また、「みなし再入国許可」は便利ではありますが、その有効期間について、通常の「再入国許可」と異なり、延長ができず、仮に何らかの事情で海外に留まらざるを得ない場合には、在留資格が消滅してしまう等面倒なことになります(通常の「再入国許可」は「みなし再入国許可」と異なり、相当な理由があれば、在外公館で最大1年間延長することが可能。)。

 

したがって、永住者の方が海外へ長期間滞在する場合には、便利だからといって「みなし再入国許可」の方で出国するのではなく、通常の「再入国許可」を取得する方が安全といえます。