No.2-付言事項の意義


 

Q 付言事項とは何ですか?その役割は何ですか?

 

 


 

 A

遺言記載の事項には、認知や相続分の指定等、それらを記載することにより法的効果が生じる「遺言事項」と単に遺言者の気持ち等、記載しても法的効果が生じない「付言事項」とがあります。 付言事項には、いくつかのタイプが存在し、以下のものがよく述べられます。

 

(1)遺言者が関係者へ感謝の意を述べるもの

⇒ 例えば、「家族のみんなが、末永く幸せに暮らしていけるように願っています。」等と書かれたりします。このタイプの付言事項は、オーソドックスなタイプであり、特に問題になることはありません。自己の考えを書けばよいです。

 

(2)遺言事項について、その趣旨を補足説明するもの

⇒ 例えば、「●●には、何の財産も相続させなかったが、それは・・・・・・だからです。したがって、遺留分減殺請求を行使しないよう、お願い申し上げます。」等と書かれます。これにより、経緯を知った遺留分権利者が遺留分減殺請求を思い止まることがあります。

 

(3)葬儀方法の希望を述べるもの

⇒ 例えば、「遺骨は、●●海に散骨してください。」、「葬儀は、近親者だけで行ってください。」等と書かれる場合があります。 ただ、このタイプの付言事項は、遺言書が葬儀終了後に開示されることが多いため、実現性が乏しいこともあります。

 

 (4)形見分けについてのもの

⇒ 例えば、遺言者が愛用していた洋服を、遺された相続人により、勝手に処分していいのか迷うことがあります。 そこで、付言事項を活用して、「洋服は気に入ったら使ってください。もし、不要なら処分してください。」等と書いておけば、判断の目安がつき、遺族の精神的負担を軽減することができます。