No.268-日本人・外国人間の婚姻とその審査上の留意点


 

Q 日本人と外国人が婚姻する場合、気を付けなければいけない留意点を教えて下さい。

 

 


 

A

<日本人・外国人間の婚姻における実質的要件の審査>

⇒ 日本人と外国人が婚姻をした場合、日本人当事者については、日本法が適用され、その者の戸籍によって、身分関係事実が確認され、民法上の婚姻に関する実質的要件を充足しているかが審査されます。もし、この審査で適法と認められなければ、婚姻届は受理されないことになります。

 

 

<審査上の留意点>

⇒ 日本人と外国人が婚姻する場合の審査上の留意点は下記の通りとなります。

・ 当事者が婚姻年齢に達しているか?

・ 重婚していないか?

・ 妻が再婚の場合に再婚禁止期間を経過しているか?

・ 近親婚ではないか?

・ 未成年者が婚姻する場合において、父母の同意を得ているか?

 

他方、外国人当事者については、その者の本国法が適用され、戸籍実務上、その者が本国法の婚姻要件を満たしているか否かについては、「婚姻要件具備証明書」を添付して立証することになっており、これにより審査がなされます。

 

そして、重婚の禁止、近親婚の禁止等の規定は、双方的要件とされ、当事者の一方のみならず他方当事者も備えなければならない要件とされます。

 

例えば、アラブ諸国では夫は複数の妻と婚姻することができますが、そのような本国法を有する男と重婚を禁止する本国法を有する女が婚姻する場合、女性側の本国法を適用して婚姻することができないことになっています。