No.286-日本人女とパキスタン人男との婚姻手続


 

Q 日本人女とパキスタン人男が日本で婚姻手続を行う場合の方法について教えて下さい。

 

 


 

A

<日本人女・パキスタン人男間での婚姻に関する創設的届出>

⇒ 日本人女とパキスタン人男が日本の市区町村長へ創設的婚姻届を行う場合、婚姻に関する実質的成立要件は、各当事者の本国法が準拠法となり、日本人女は日本の法により、パキスタン人男はパキスタンの法によりそれぞれ判断されます。

 

<婚姻要件具備証明書の取り扱い>

⇒ 外国人の本国法が準拠法として指定される場合、一般的には婚姻届を提出する際に、婚姻要件具備証明書を添付して、審査の迅速化を図りますが、中には婚姻要件具備証明書が発給・発行されない国があります。

 

この点、パキスタンも婚姻要件具備証明書がない国であり、市区町村長への婚姻届を提出する際、婚姻要件具備証明書を添付できないため、どのような方法をとればいいのか問題となります。

 

この問題につき、原則的な方法として行われるのは、本国法の法文を参照しながら要件審査を行う方法ですが、上記と同じような問題に関し、先例では次のものを添付して審査が行われました。

 

・ 独身である旨の宣誓供述書(先例ではパキスタン人男の父親が行ったもの)

・ 婚姻要件具備証明書を添付できない旨の申述書

・ 重婚でない旨の宣誓書

 

したがって、日本人女とパキスタン人男間の婚姻に関する婚姻要件具備証明書が添付できなくても、代わりとなる書類を添付できれば、創設的婚姻届が受理されることになります。