No.4-祭祀承継者の指定


 

Q 民法において祭祀承継者の規定はどのようになっていますか?

 

 


 

A

<祭祀財産の承継>

⇒ 家系図・位牌・仏壇等の祭祀財産は、一般の相続財産には含まれず、祭祀を主宰すべき者が承継するとされています。祭祀を主宰すべき者の決め方は、民法897条によれば、第1順位は、被相続人の指定により、第2順位は地方の慣習により、第3順位は、家庭裁判所による指定となっています。

 

第1順位の被相続人による指定では、指定することの意思が外部から推認できればよいので、書面または口頭のいずれかでも構わないとされており、生前行為や遺言でもよいとされています。

 

第2順位の慣習による指定では、被相続人の住所地の慣習を基に指定します。住所地以外の慣習があれば、それによることも可能です。

 

第3順位の家庭裁判所による指定では、相続人その他の利害関係人の申立により、家庭裁判所が審判または調停により行います。 なお、祭祀承継者は、被相続人と氏が同じである必要はありませんし、親族関係が一緒であることも求められません。

 

 

<関係者による合意

⇒ 相続人による関係者間の合意で、祭祀承継者を指定できるのかについて、民法897条が明確に定めていないため、問題となります。この点、指定の可否につき、裁判例では、肯定と否定いずれの例もありますが、現実社会では、関係者間の合意で祭祀承継者を指定しています。