No.57-内縁の妻と相続


 

Q 内縁の妻に相続する権利はありますか?

 

 


 

A

<相続財産に対する内縁配偶者の権利>

⇒ 内縁の妻と社会的に婚姻関係と同様の生活を営んでいたとしても、その内縁の妻には、相続財産に対する権利はありません。

 

ただし、被相続人の死亡後、誰一人として相続人がいない場合には、「特別縁故者制度」により、家庭裁判所への申立てを通じて相続財産分与を受ける可能性はあります。

 

 

<内縁配偶者の保護方法>

⇒ 例えば、妻と子1人がいる夫が、その法律上の妻とは別に内縁の配偶者を持っている場合、内縁の配偶者に対する保護方法として、生前贈与や遺言書の活用が考えられます。

 

ただし、生前贈与を行う場合、贈与税の発生を考慮しなくてはならず、遺言書を使って、遺贈を行っても、法律上の妻と子に対する遺留分の発生があるため、相続財産の全額を内縁の配偶者に遺すというのはできません。 もし、法律上の妻との関係が悪く、離婚も視野に入っている場合には、離婚して、内縁の配偶者と婚姻することも、選択肢とはありえます。

 

それは、内縁の配偶者であった者が、婚姻して配偶者の地位に就けば、相続人となるためで、生前贈与の活用等は考慮する必要はないからです。