No.69-遺言内容の変更方法


 

Q 遺言内容を後日変更することは可能ですか?

 

 


 

A

<遺言内容の変更>

⇒ 遺言書は一度作成すると、二度と変えられない等と誤解される方もいらっしゃいますが、気持ちが変わり、遺言書を作り直すことは可能です。

 

法的には、遺言内容を変更する場合、遺言の撤回という方法を使い、再度遺言書を作り直すことになります。なお、民法1022条では、「遺言者は、いつでも、遺言の方式に従って、その遺言の全部又は一部を撤回することができる。」とされています。

 

また、民法1026条により、「遺言者は、その遺言を撤回する権利を放棄することができない。」とされ、遺言の撤回権をあらかじめ放棄することは禁止されています。

 

 

<遺言の撤回方法>

⇒ 遺言の撤回が認められるものとして、以下のものがあります。

(1)前の遺言を撤回する旨の遺言を行うこと

 

(2)前の遺言と抵触する遺言を行うこと

例えば、長女に不動産を相続させる旨の遺言書を書いた後に、後日別の遺言書で、長男に不動産を相続させる旨の遺言書を書いた場合、これに該当します。

 

(3)遺言の作成後、それと抵触する生前行為を行うこと

例えば、遺言の対象とされていた不動産を自発的に売却した場合がこれに該当します。

 

(4)遺言者が遺言書を故意に破棄すること

公正証書遺言は、その原本が公証役場で保管されるため、この撤回方法を採れませんが、自筆証書遺言と秘密証書遺言では、この撤回方法が可能です。

 

(5)遺言者が故意に遺贈の目的物を破棄すること

例えば、遺言の対象となっている絵画等の高級品を燃やして、消滅させた場合等が該当する考えられます。