No.73-遺言による認知


 

Q 妻子ある夫が、別の女性と愛人関係にあり、その間に8才になる男の子を設けていた場合に、夫がその男の子を認知し、財産を与える遺言をして亡くなった場合、遺言による認知の方法は可能ですか?

 

 


 

A

<遺言による認知制度>

⇒ 本件のように、遺言で子供の認知をすることができ、民法781条2項は「認知は、遺言によっても、これをすることができる」と定めています。

 

 

<遺言による認知をした場合の法律上の意義>

遺言は、遺言者の死亡のときから効力を生じ、夫が遺言で認知した子は、夫の死亡と同時に夫の非嫡出子ということになります。  

 

これは、認知者たる父とその男の子との間で、親権・扶養・相続といった法律上の父子関係が生じることを意味します。

 

もっとも、全く他人の子をいくら認知しても実の子に はなりませんので、夫が自分の子でないのに認知した場合には、利害関係のある妻や子は、その認知の無効を主張することができます。