レベニューシェア契約書の意義


【意義】

レベニューシェア契約書は、アプリ、ECサイト等の開発委託契約において発注者から受注者に支払われる報酬をアプリ、ECサイト等で生じた売上又は利益に一定の分配率を乗じて得た金額にする場合に作成されます。

 

初期段階において、受注者が無償又は低額な報酬で開発を行い、その代わりに、アプリ、ECサイト等のリリース後に開発費を回収していく形になります。

 

 


【レベニューシェア契約の発注者側のメリット】

 レベニューシェア契約ではアプリ、ECサイト等からの売上又は利益が少なければ、受注者に対して支払う開発に係る報酬の額も低くなるため、事業に失敗しても、発注者に生ずる経済的なダメージが低減されます。

 

特に発注者の予算に限りがあるようなケースに向いていると考えられます。

 

 


【レベニューシェア契約の受注者側のメリット】

レベニューシェア契約では、アプリ、ECサイト等からの売上が少なければ、発注者から支払われる開発に係る報酬の額も低くなるものの、事業に成功して、これらから生じる売上が高ければ、発注者が受け取れる報酬の額も跳ね上がります。

 

 


【分配率の定め方】

分配率の定め方としては、以下のものがあります。

 

「固定制」

売上又は利益の多寡にかかわらず一定の率とするもの。

ex.売上高×〇〇%

 

「変動制」

売上又は利益の多寡に応じて、分配率を引き上げていくもの。

 ex.売上高100万円以下の場合

   ⇒売上高×10%

 

   売上高100万円超500万円以下

      ⇒売上高×20%

     

      売上高500万円超 

   ⇒売上高×30%