No77-海外出張、海外での滞在が多い場合に永住ビザの許可へ及ぼす影響


 

Q 海外出張、海外での滞在が多い場合、永住ビザにおける審査で何か影響を受けますか?

 

 


 

A

<永住ビザに関する入管法上の要件>

⇒ 永住ビザが付与されるためには、入管法上の要件として、次の要件を満たす必要があります。

(1)素行が善良であること

(2)独立生計を営むに足りる資産又は技能を有すること

(3)その者の永住が日本国の利益に合すると認められること

 

そして、これらの入管法上の要件に加えて、事実上の要件として、原則として引き続き10年以上本邦に在留していることが求められます。

 

 

<問題の所在>

⇒ この「10年以上本邦に滞在している」という要件で問題となるのは、技術・人文知識・国際業務ビザで日本に10年以上日本に在留しているものの、仕事の内容上、海外出張が多く、1年の内、4分の3以上を海外で過ごせざるを得ないという場合です。

 

そこで、このように海外出張が多いケースでも、日本に定着していると評価し、永住ビザの要件である原則10年以上本邦に在留しているといえるのか問題となります。

 

一般的な評価では、このケースにおいて、3か月しか日本に滞在しないのであれば、10年以上本邦に在留しているとは評価されず、そもそも、永住許可申請の基本となっている技術・人文知識・国際業務ビザの更新も危うくなる場合もあると考えられています。

 

そこで、海外出張の多いケースでは、海外出張が減ってきた段階で永住許可申請を行い、できるだけ日本に滞在するよう工夫する必要あるといえます。