解析業務委託契約書の意義


【意義】

解析業務委託契約書は、委託者が受託者に対して情報、データ等の解析業務を委託する場合に用いられる契約書をいいます。

 

解析業務委託契約には、(1)一定期間継続して情報、データ等の解析を委託する場合、(2)単発で情報、データ等の解析を委託する場合の二つのパターンが考えられます。

 

上記(1)の場合、解析業務委託契約書を基本契約書とした上で個別具体的な条件については、個別契約書で取り決めることになります。

 

上記(2)の場合、上記(1)の場合と異なり、解析業務委託契約書に個別具体的な条件を規定することになります。

 

 


【解析結果の納品】

解析業務委託契約書においては、情報、データ等の解析結果を受託者がどのように納品するのかが規定されます。

 

この点については、解析結果を書面で納品する方法、解析結果をUSBその他の記録媒体に保存してこれを納品する方法、解析結果のデータをサーバーにアップロードする方法等が考えられます。

 


【検査】

解析業務委託契約においては、「受託者が解析業務を完成させたのか否か?」、「受託者の行った解析業務の内容が契約内容に適合するものであるか否か?」をそれぞれ確認するため、委託者による検査条項が規定されます。

 

 


【再委託】

解析対象の情報、データ等は、秘匿性が高いものが多いため、解析業務委託契約においては、受託者による解析業務の再委託については、委託者による事前の承諾がない限り、認められないことが多いといえます。

 

 


【秘密保持】

解析対象の情報、データ等は、秘匿性が高いものが多いため、解析業務委託契約においては、受託者に対して秘密保持義務が課されることが多いえます。