取引基本契約における基本契約と個別契約の関係



基本契約と個別契約の齟齬・抵触

取引基本契約は。当事者間で反復継続的に行われる取引に関して通則的に適用される事項を規定した契約ですが、場合によって、基本契約部分と個別契約部分との間に齟齬・抵触が生じることも否定できません。


そこで、基本契約と個別契約が齟齬・抵触した場合の優劣関係を明確に定めておく必要があります。


具体的なポイントとして挙げられるのは、①基本契約が個別契約に対して共通して適用されるものであること及び②個別契約が基本契約に優先することを明記することです。


ただし、②のように個別契約が基本契約に優先するとしても、基本契約は個別契約の解釈指針としての機能は有すると考えられます。