広告掲載利用規約の意義


【意義】

広告掲載利用規約は、サービス提供者が利用者からの委託を受けて自らが運営するウェブサイト上に利用者の広告を掲載する場合に用いられる利用規約です。

 

広告掲載利用規約では、広告掲載契約の成立、広告掲載基準、審査、広告料金、著作権の帰属、解約、広告掲載の停止、広告に起因して生じた紛争への対応、不保証、競合広告の調整不実施等の事項が規定されます。

 

 


【広告掲載基準】

不適切な広告(ex.名誉毀損となりうる広告、犯罪を助長するような広告)を掲載することを避けるため、あらかじめ広告掲載利用規約において、広告掲載基準として広告掲載できないものを定めることがあります。

 

 


【審査】

利用者が提出した広告の原稿、画像等の審査を行い、これらについて、広告掲載基準に違反する表現又は内容が含まれるときは、サービス提供者は、その利用者に対し、これらの修正を求めることができる形が多いといえます。

 

 


【著作権の帰属】

広告の原稿、画像等の著作権の帰属については、広告の制作をサービス提供者に委託した場合を除き、利用者に帰属する形が多いといえます。

 

 


【広告掲載の停止】

広告掲載利用規約においては、システムの点検、通信回線の停止、天災地変等が生じた場合、広告掲載を止する場合がある旨の条項が規定されるのが通例です。

 

 


【広告に起因して生じた紛争への対応】

広告の原稿、画像等及びリンク先の内容に起因して生じた紛争については、利用者が自らの責任と負担負担で解決することが規定されます。

 

 


【不保証】

サービス提供者が広告を掲載しても、その広告が多くのユーザーに閲覧されることまでを保証しない旨が規定されることがあります。

 

 


【競合広告の調整不実施】

同一のページ内において利用者の競合他社の広告が掲載されることがあり、サービス提供者は、利用者のために広告掲載の位置を調整する義務を負わないが規定されることがあります。