【意義】
認知合意書は、父が婚姻外の子について認知の届出をし、その子の養育費を母へ支払うことを合意した場合に用いられる合意書で、母子関係は、分娩の事実により当然に生じるため、必ず父が婚姻外の子について認知の届出を合意する形がとられます。
認知合意書においては、認知の届出、養育費の支払い、親権及び監護権の帰属等に関する事項が定められます。
【認知の届出】
父親が認知の届出を一定の期日までに行うことが規定されます。
なお、父親が胎児認知をする場合には、母の承諾が、子が成人している場合には、その子の承諾がそれぞれ必要となります。
【養育費の支払い】
父が母に対していつからいつまでの範囲で、いくらの養育費を、どのような方法で、支払うのかを規定します。
【親権及び監護権の帰属】
認知合意書に子の親権及び監護権の帰属を規定する必要はありませんが、親権及び監護権に関する争いを防止するため、母にこれらの権利が帰属することを念のため規定することがあります。